纒向(まきむく)石塚古墳

 太田地区にある纒向石塚古墳は1971年の発掘調査で周濠から出土した多くの遺物の年代観から、3世紀初頭の築造とされ、最古の古墳として当時注目を浴びた古墳です。墳丘は纒向型の前方後円墳で全長96m、前方部長32m、後円部径64m、第二次世界大戦中に高射砲陣地設営のため墳丘上部が、埋葬施設とともに削平されている可能性があります。

後円部は本来は3段あり、前方部には段築なしで馬蹄形の周濠がめぐります。埴輪、葺石はもたず出土遺物としては弧紋円盤,朱塗の鶏形木製品 などの木製品 や土師器。築造年代は3世紀初頭~中頃と思われます。