62.この神酒はわが神酒・・・

この神酒(みき)は

わが神酒ならず

倭(やまと)なす

大物主の 醸(か)みし神酒

幾久(いくひさ)幾久(いくひさ)

 

    日本書記・巻五 活日(いくひ)

 

歌の意味

この神酒は私が作ったものではなく大和の国を造られた大物主神が醸(かも)された神酒です。幾世までも久しく栄えませ

 

 

活日(いけひ)

高橋の邑の活日を、大物主神にたてまつる酒を掌(つかさど)る人とした。日本書記・崇神天皇八年冬十二月天皇、三輪の大神を大田田根子に祭らしめ給し日に掌酒(さかびと)の活日が神酒を捧げて詠んだ歌という。

 

 

揮毫者 和田嘉寿男

 

元武庫川女子大学教授。万葉集を研究。

歌碑の場所 62番

大神神社の境内宝物殿に向かつて左側木立の中に建つ。