60.妹(いも)が目を跡見・・

妹(いも)が目を

跡見(とみ)の崎の

秋はぎは

此月ごろは

散りこすなゆめ

   

巻8-1560 大伴坂上郎女

 (さかのうえのいらつめ)

 

歌の意味

始見の崎の秋萩は、ここしばらくは散ってくれるな。けっして。

大伴坂上郎女

万葉歌人の代表歌人で佳作が多い。父は大伴安麻呂で、母は石川郎女。旅人は異母兄稲公の姉、家持の叔母・姑である。

 

 

揮毫者 服部 慶太郎

 

奈良県生まれ、奈良師範学校卒。元大阪府立高校教員。書家。

歌碑の場所 60番

等彌神社上社に向かって右側境内に一段下がったところに東面して建つ。