40.あまくもに ちかく・


天雲に 近く走りて 鳴る神の

 

見ればかしこし 見ねば悲しも

 

 万葉集巻7-1369 作者不祥   


 歌の意味

天雲の近くで光って嗚る雷のように、あの方にお逢いすれば恐れ多くて近寄れず、お逢いしなければ悲しいのです。

 

揮毫者 会津 八-

大正、昭和期の歌人。書家。大和の自然、風物を愛した。

☆歌は「さて、どのようにすれば よいだろうか」とあれこれと恋に 悩む女性の気持ちが「雷に寄す」 という題でうたわれている。 

  

歌碑の場所 40番 

兵主神社の拝殿の玉垣の下に南面して建つ。