52.うかねらふ 跡見山・・・

 うかねらふ 

跡見山雪の 

いちしろく 

恋ひば妹が名 

人しらむかも

 

万葉集 巻10-2346 作者不詳

 

歌の意味

鳥見山に降り積もった白雪のように、はっきりと人目につくような恋の 態度を示したら、人びとは私の恋人の名を知ってしまうだろうか。 

跡見山(鳥見山)のあたりに住んでいた者のひかえめな恋の歌である。

 

 

揮毫者 徳川宗敬(むねよし)

林学者、陸軍軍人、政治家(貴族院最後の副議長をつとめた。)神職(伊勢神宮大宮司)昭和期の華族(伯爵)。 

歌碑の場所 52番

等弥神社拝殿に向かって左側の急坂を 100m程登った山頂に近い霊畤(まつりのにわ)拝所の石碑の建つ横に西面して建つ。