石位寺(いしいでら)(桜井市 忍阪)


お知らせ

石位寺の伝薬師三尊石佛(学術名 浮彫伝薬師三尊像)は現在、美術院国宝修理所での保存処理及び東京国立博物館での特別展での展示の為、ご出座されています。今後の予定は下記の通りです。 

保存処理:2019年11月末まで

展示事業:2020年1月15日~2020年3月8日 

拝観不可期間:2020年4月頃まで 


 現在、伝薬師三尊石仏の拝観はできませんが、ご出座期間中写真のような等身大のバナーが元の場所に置かれています。東京国立博物館の専門のカメラマンが撮られた鮮明なもので一瞬、実物と錯覚するくらい鮮明なもので見事に薬師三尊石仏が再現されています。機会があれば是非ご覧ください。(無住寺ですので事前に桜井市役所に連絡が必要です。)


 忍阪集落のほぼ南端の小高い所に「伝 薬師三尊石仏」で知られる石位寺があります。いずれの宗派にも属さない無住寺で、今は忍阪区の住民が交代で維持管理されています。入江泰吉の写真でも知られる寄棟造りの旧本堂(薬師堂)は老朽化で惜しくも昭和53年に立て替えられていますが、この旧本堂は元禄2年(1689年)12月、領主と関係があった奈良奉行の大岡忠高が、資金を助力して建立されたと言われています。本尊は、白鳳時代(644年〜710年)に製作されたと思われる薬師三尊石仏で、わが国では最も古い石彫りの三尊仏として『国の重要文化財』に指定されています。三尊を刻んだ石版の大きさは、高さ1.18m、幅1.25m、厚さ約34cmで、丸みをおびた安産岩(諸説あり)に彫刻されています。中尊は方形の台座に腰掛けた如来形で、頭上に天蓋が描かれています。背後に頭光と背もたれが表示され両脇侍は合掌して立ち、頭光が描かれています。三尊とも薄い法衣を通して内部の肉体の起伏がよく現れており、布の質感も巧みに描かれています。彩色されていたらしく、その痕跡が像の唇と着衣にわずかに残る美しい石仏です。

 

  石仏の願主は女流万葉歌人・額田王(天武天皇の妃)で、額田王の念持仏ではないかとの説もありますが推測の域を出ません。長谷寺の銅盤法華説相図の諸像に似ているとされ、同時代の制作と推定されています。1300年前に、造られたとは思えないくらい保存状態もよく、この石仏の前に座っているだけで、慈愛に満ちた石仏さんの心が伝わり、「ずっとここにいたい」そんな気持ちにさせていただける石仏さんです。  

石位寺参考HP http://team-ossaka.jimdo.com/ 


石位寺の拝観を希望される方は、下記の方法で拝観の予約をお願い致します。

<拝観申込み先>  

●    桜井市観光まちづくり課 0744-42-9111 (桜井市役所 内線 341)

<拝観時間>  午前10時~午後4時まで <拝観料>     300円